更年期障害について
西洋的な考え方では更年期障害とは閉経前後になって、女性ホルモンが急激に減少したことによって起こる症状を言います。 症状としては、のぼせ・めまい・発汗過多・動悸・息切れ・気分がすぐれない・イライラ・物忘れ・疲労倦怠感・頭痛・不眠等です。
漢方の考え方では更年期障害とは閉経前後に腎精(生殖ホルモン)の不足が急激に起こったことによって、心(精神活動)・肝(自律神経)・腎(ホルモン)のバランスが上手く取れず、そのバランスの崩れによって先ほどの症状が出てくる事をいいます。
そして、このバランスの崩れにはそれぞれ個人差が出てきます。
症状を例えると、イライラだけの方。イライラして、動悸や息切れのある方。 のぼせ症状は共通であっても、倦怠感がある方やそうでない方。イライラやのぼせ症状が共通であっても気持ちの低下がある方とない方等、個人差があるのです。 この差が漢方薬を選ぶ上でとても大切になります。先ほどの症状の例では全て漢方薬は違ってきます。なぜなら、心・肝・腎のバランスの崩れ方がそれぞれ違うからです。
このように漢方薬ではその方の心・肝・腎の中で崩れているバランスを整える事で、更年期障害の治療をしていきます。
最近では若い方で閉経前後ではないが、腎精(生殖ホルモン)の不足により先ほどの3つのバランスが崩れ、同じ様な症状で悩まれる方が増えて来ています。
いろいろ治療してみたが良くならない方、諦めないでご相談下さい。